自分の事を好きだと思っていた韓国男子が他の日本人女性と付き合った話


思い込みって結構あると思う。私は特に思い込みの強い方かもしれない。例えば、この人は私の事が好きだとか、あの人は私の事が嫌いだとか。実は思い込みだった事とか、よくある。

ただ、それが「本当に」思い込みだったのかは確かめていないから、わからない。

人の心は見えないから。

去年の夏、ソウルにフランス人と住んでいる時、とある日韓交流会で出会った韓国人の男の子がいた。

確か20歳くらい。大学生でまだ軍隊も行ってないからか、とても細くて身長も高いスラッとした子だった。

当時27歳の私は7個下の韓国男子君には目もくれてなかった。可愛いな、くらい。

その時の彼と私の会話はほんの挨拶程度だった。

冬になり、日本で開催された日韓交流会に参加することになった。半年ぶりに彼と再会した。相変わらずスラッとしていた。韓国人らしくない、スラッとした面持ちだった。

初めて会った時、私は彼とはあまり話さなかった分、その時沢山の話をした。ずっと近くの席いたし、楽しそうだったからか、周りも私達を「お似合いだ」とか「カップルみたい」と言った。その度に私は「7つも年が違うんですよ!可愛い弟ですよ~!」と言っいた。私よりひとつ年上のの日本女性も「7歳差でしょ?!大丈夫!私とだったら8歳差だよ!」と言ってくれた。

彼はとても可愛らしかった。その仕草がまるで乙女だった。でも男の子ではなく、女の子が好きな感じは伝わった。韓国人女性ではなく、日本人女性を好きな感じ。

彼から頻繁に連絡が来るようになった。一日何通も。こちらが返信をしなくても。そう、これがよくある韓国男子のスタイルなのを私は良く知っていた。ただ、これが本当に「興味があるのか」「やりたいだけなのか」「ただの友達なのか」見極めが必要である。見極めの結果、私は【彼が私に興味がある】の選択をした。なぜかって?そんな感じの雰囲気や内容のメッセージだったから。もちろん、主観だ。

私はとことん彼のメッセージを無視した。しかも既読無視。なぜかって?興味がなかったから。彼ら韓国人男性に恋愛としての興味関心がない場合、返信しないのが一番の効果だ。実際私は忙しかったし、彼に「かわいい弟」くらいの感情しか持ってなかった。

ただ、彼はまっすぐでも可愛かったから、手放すのも惜しい気がして、帰国前に会うことになった。「누나 보고싶다(会いたい)」なんて言われたら、もう会いに行くしかない。わたしはそんな女だ。相手の感情に流されてしまう。自分の悪いところでもある。彼の泊まっているゲストハウスにあるバーまで行った。とても綺麗で美しかった。韓国人にとても人気のあるところらしい。なんだっけ、浅草にあるゲストハウス。

日本にいるけど、7つも年が離れている学生の子だったから私がおごってあげようとクレジットカードを出したが、まさかのキャッシュしか使えなかった。恥ずかしかったけど、彼にビールをおごってもらった。

なんども言うが彼は可愛い。私に好感を持っているのも伝わってきた。少し本気になりそうだったけど、やめた。最近別れた彼氏が年下の韓国男子だったから。しかも大学生。恋をしたら大変なのもよくわかっている。でも、自分を好いてくれるのは悪い気はしなかった。

きっと彼は、朝まで一緒にいたかっただろうけど、私は帰った。私はどうも昔からそういうところはお固い。一夜だけを共にする、と言ったそういう経験は外見とは裏腹に皆無に近い。若いうちにもう少し楽しんでおけば良かったな、と思う反面やっぱり自分に正直で真面目で良かったと思う時もある。一時的な感情に流されたくない。

彼が帰国後、今度は私が韓国に行くことになった。予定は結構詰めていたので、彼に会いたいと言われても無視をしていた。気まぐれで返信することもあったけれど、やはり可愛い弟くらいの気持ちだったし、ある意味弄んでいたのかもしれない。

彼が空港まで迎えに来るというから、拒否をした。正直、面倒くさいと思った。わたしはひとりで行動ができる。ひとりの方が楽なのだ。しかも「わたしごときの為に」わざわざ空港まで迎えにきてもらうなんてできなかった。だってそれを許可したら、私が彼を受け入れることになると思ったから。好きな人が迎えに来てくれるならそれはもう本当に嬉しい。多分天にも昇る勢いなんだと思う。

私も好きな人の為なら空港まで迎えに行くかもしれない。

ただ、好きでもない人に、そんな事されたら負担でしたかない。

韓国人の男友達が二人いる。どちらも彼女がいて、わたしとの友達期間も長い。

そのふたりに、私を空港まで迎えにきてと言ってみた。

ひとりは

「テジョンに住んでいて遠いから無理。ソウルにいたら行ったのに…」

とのこと。

もうひとりは

仁川に住んでいるのにも関わらず

「面倒くさいww」ののひとことで終了。

これくらいの塩対応が付き合いやすい。笑

だから友達なんだと思う。

でも彼は違った。

明らかに好意を寄せている女性に対する「韓国男性」の対応の仕方だった。

だから私は拒否をした。

彼は諦めなかった。どうにか私と会う予定をつけたかったのか、私が参加する日韓交流会に彼も参加した。ずっと同じテーブルにいた。可愛かったけれど、やはり好きではなかった。好きだけど、弟だった。

日本に帰国後、また日韓交流会に参加した。彼の事を知っている人が何人かいたから、私は彼の話をした。彼と今どういう関係であるのか、お酒も入っていたからわりかしペラペラ喋った。

ひとつ年上の彼の事を知っている日本人女性も来た。「彼、私が韓国行くって言ったら空港まで迎えにくるって言ったんですよ~!」と話した。彼女の顔が一瞬強張った気がした。きのせいだと思ってあまり気にしなかった。

私自身、やはり好かれるのは嬉しい。タイプではないけれど、若くてすらっとした韓国男子に好かれて悪い気がするわけない。どこかで驕っていたのだと思う。人間って、浅い。人間ではなく、私が浅かった。

翌月、彼が日本に来ることになった。予定を合わせて来るという。一日くらい、遊ぶことになるかな?と思いながらも連絡をしなかった。いつの間にか連絡が来なくなった。

特に気にもとめてなかった。日本で行う交流会にも来ると言っていたので、その時にビールをおごってくれたお礼に日本のお菓子を渡そうと思い用意をした。

日韓交流会の日。私は予定が入ってしまったので、お土産だけ渡そうと思い、交流会会場に行った。仲良くしていただいているスタッフのお姉さんに会った。挨拶した瞬間

「彼とAちゃん、付き合うことになったんだって!」と言われた。

びっくりした。笑

腰が抜けそうになった。

あれだけ、私に対して好意を寄せていたのにも関わらず、手のひらを返されたような気持ちになった。

それと同時に

とても恥ずかしい気持ちになった。

Aちゃんは、わたしのひとつ上の日本人女性。良い意味でも、いたって普通の子。愛嬌がある、自分に過度の自信がないタイプ。きっと、敵をつくらないタイプだと思う。

だから、なおさらびっくりしたし

彼女の前で彼の事を饒舌に話をしてた自分をものすごく恥じた。

浅はかな行動だった。

スタッフお姉さんはこう続けた。

4月にソウルで会って付き合うことになったんだって!」

そうだったんだ。だから、私に連絡がパタンと来なくなったんだ。

謎が解けた。

あの時の彼女の顔も。見間違いではなかったんだ。

彼女は、わたしが彼の話をしている時どんな気持ちで聞いていたのだろうか。

そして、年下韓国男子君は何を考えいたのだろうか。

彼が私に好意を寄せていた、と言った考え自体、単なる私の妄想だったのか。

「誰かが私を好きでいてくれている」という勝手な思い込みによって調子に乗っていた私の鼻をへし折られた気分だ。

羞恥心が身体を走る。

わたしはそのあと予定があったから、彼には合わずその場を後にした。

帰り道、手を繋ぎながら歩いている二人とすれ違った。

幸せそうには見えなかった。

なんていうか、彼女の顔がぎこちなかった。

緊張してびっくりしているような。

負け惜しみとかではなく、そう見えた。

わたしは彼の事、

たいして好きではなかったはずなのに

失恋した気分になった。

いや、たいしてどころか

確実に好きではなかった。

それなのに

この気持ちはなんだろう。

これはもしかしたら

他人に対する支配欲なのかもしれない。

そんな自分の思い込みや自分の妄想の激しさにとても落ち込んだ。

こうやって、自信は失われていくし、思い込みは深くなるのかもしれない。

また一歩、恋愛に臆病になった気がする。

28歳春の話。

 

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